最近は、出産や育児に関する休業制度が充実してきました。
周りでも、育児休業を取得する男性が増えてきたなと感じる今、同じ時期に夫婦で育休をとることに興味をもつ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に夫婦同時育休を取得した経験から、感じたメリット・デメリットをまとめています。
この記事でわかること
- 夫婦同時育休で感じたリアルなメリット
- 実際に起きたデメリットとその対処
- 読者へのアドバイスと、我が家の体験からの学び
はじめに|こんな方に読んでほしい
- 育休を考えているけど不安
- 夫婦同時育休のイメージが湧かない
- 正直、同時に休むべきか迷っている
こんな疑問や不安をもつ方にむけて、実際の体験を通じた「1つの例」として参考になればいいなと、記事にまとめてみることにしました。
体験してみて感じたメリット
メリット1:子どもの成長を一緒に見守れる
「夫婦で同時に育休を取ってよかったな」と思ったことの一つが、子どもの成長を一緒に見守ることができたという点です。
私たちは、第一子の時に二人同時育休を取得しました。初めての育児は右も左も分からないことだらけ。でもその分、日々の子どもの成長には嬉しい驚きや発見もありました。
例えば、生後3か月の頃。便秘になった様子のわが子。私たちは少し不安に。
「綿棒浣腸してみる?」
「おなか、さすってみてあげようか」
と、ちょっとした不安を共有しながら、子どもに向き合ったのを覚えています。
ちょうど同じころ、寝返りを練習している息子を見ながら、
「寝返り練習しているみたい」
「ほんとだね~」
と言っていたら、あっという間に一人で寝返りできるようになってしまったのも、今ではいい思い出です。
二人で同時に育休を取っていたからこそ、こうした「ささいな」戸惑いや嬉しい出来事を「すぐに」共有して、一緒に子どもの成長を見守ることができました。
常に一緒に過ごし、時間に余裕があるからこそだなと感じました。
メリット2:家事育児の「分担」や「共有」ができる
夫婦同時育休をとって、我が家としてのメリットが大きかったのは、家事を「分担」したり「共有」したりできた点です。
我が家の場合、家事については、基本的な分担は決めつつ、育児については、その日の体調や気分によって流動的に役割を分けるスタイルにしました。
どちらか一方だけに偏らないようにして、お互いに育児スキルを高めることを意識していました。
こうして、家事も育児も「片方だけがやる」のではなく、日々二人で協力しながらやる感覚を持てたのは、とても大きな収穫だったと感じています。
結果的に、二人とも「一人でもワンオペできるくらい」の家事力・育児力を身につけることができました!
メリット3:育児についての考え方を話し合う時間がある
我が家の場合、二人同時育休をとったのは第一子の時でした。
初めての育児で、迷うことや悩むこともたくさんありましたが、
「どう育てていきたいか」
「どんな風に子どもと関わっていきたいか」
といった、育児に対する価値観をじっくり話し合う時間がもてたのは大きなメリットでした。
家事も育児も「分担」したり「共有」したりすることで、お互いの意識の違いや、認識の違いも明らかになりました。
話し合いの機会を持つことは、どんな夫婦にも大切です。
ただ、どちらか、もしくは両方が仕事をしていると、疲れや翌日の予定を気にして、落ち着いて話せる時間が取れないことも多いはずです。
「なんだかモヤモヤする」
という時に、翌日の予定を気にせず、とことん話し合える。
この環境は、二人同時育休ならではの大きなメリットだと、何度も実感しました。
メリット4:一人時間がとりやすい
育児中は、なかなか「ひとりになる時間」がとれず、気づかないうちに疲れがたまりがちです。
でも、二人同時育休だったからこそ、交代で休憩を取ったり、ちょっと買い物に出たりと、リフレッシュの時間を確保しやすかったのは、ありがたかったです。
体験してみて感じたデメリット
デメリット1:金銭面の不安
二人同時に育休をとることは、精神的にも育児面でも大きなメリットがあります。
しかし、一方で私たちが気がかりだったのは「お金」のこと
「給付金っている入るの?」
特に気になったのは、育児休業給付金の支給タイミングです。
育休中の給付金にはタイムラグがある!
私たちが不安に感じたのは、育児休業給付金がすぐには支給されないという点でした。
実際には、申請から支給まで約2~3か月ほどのタイムラグがありました。
お給料とちがって、毎月決まった日に振り込まれるわけではないため、食費・家賃・水道光熱費の支払いなどに、一時的な不安を感じることはありました。
これに関しては、こちらの記事👇で我が家が準備していて良かったことをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
▶【子育てママの体験談】夫婦同時育休の前に準備しておいてよかった3つのこと|リアルな経験から学んだ備え方
デメリット2:生活面のストレスや意見のズレ
二人同時に育休をとることで、育児の負担が分散され、精神的にも大きな安心感がありました。
でも、ずっと一緒に過ごすからこそ生まれるストレスもありました。
そのひとつが、生活の中での小さなストレスや夫婦間の意見のズレでした。
育休中は、夫婦で協力しながら家事や育児を進める毎日。
たとえば我が家では、子どもとのお風呂は特に担当を決めず、その日の流れで「やりたい方が入れる」というスタイルにしていました。
そんなある日の会話:
「お風呂どうする?」
「今日は、僕がやろうか?」
今振り返ればなんてことのない会話なのですが、当時の私はこんな風に感じていました。
「『お風呂どうする?』って、私が決めなきゃいけないの?やりたいの?やりたくないの?どっち?」
「『僕がやろうか』って、結局いつも私がやる前提ってこと?」
産後のホルモンバランスの影響もあり、言葉のちょっとした語尾やニュアンスに、必要以上に敏感になっていたのだと思います。
こうした小さなモヤモヤを解消するために、我が家ではあるルールを導入しました。
詳しくは、こちらの記事👇で紹介しています。
▶【子育てママの体験談】夫婦同時育休の前に準備しておいてよかった3つのこと|リアルな経験から学んだ備え方
まとめ|二人同時育休のリアル体験から得られたこと
経験してみて、今どう思うか
二人同時に育休を取ることには、最初は少し不安もありました。
でも、実際に経験してみて思うのは「やってよかった」の一言です。
育児の大変さも喜びも、お互いにリアルタイムで共有できたことで、パートナーとのきずながぐっと深まりました。
もちろん、予定どおりにいかないこともありましたが、そんなときでも一緒に悩み、一緒に考える時間があったからこそ、乗り越えられたのだと思います。
同時育休を考えている人への一言アドバイス
もし「本当にできるかな?」「仕事に影響ないかな?」と悩んでいる方がいたら、
ぜひ一度、家族でじっくり話し合ってみてほしいです。
話し合いを重ねる中で、自分たちにとって何が大切かを見つめ直すことができたと思います。
完璧な準備ができていなくても大丈夫。
「生活費の見通しを立てる」「事前にストレスのもとになりそうなポイントを話し合っておく」など、最低限の安心材料があるだけでも、気持ちがずいぶん楽になります。
▶【子育てママの体験談】夫婦同時育休の前に準備しておいてよかった3つのこと|リアルな経験から学んだ備え方
一人で抱え込まず、パートナーと一緒に育休について考える時間を、ぜひつくってみてくださいね。
さいごに
育休のかたちは、家庭によって本当にさまざまです。
ただ、この体験を通して思うのは、「家族の時間をどう過ごすか」は、自分たちで選べるということ。
同時育休という選択肢もあるということを、少しでも多くの方に知っていただけたら嬉しいです。
これから育休を取る方が、より自分たちらしいかたちで育児と向き合えるよう、心から応援しています。

この記事を書いた人
2歳の息子と夫と暮らす30代主婦。現在第二子妊娠中。
”育児と暮らしをちょっと快適に”をテーマに、子育て・ハンドメイド・学びの記録を更新中。